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2026.01.12
simples× 漆職人 藤中知幸
泉ヶ谷へ移転し、あっという間に2年がたちました。旧店舗から移転をする際に、これからのシンプルズについて、じっくりと考えました。
出た答えは料理だけでなく、空間そのものをお客様に提供していきたい。という思いでした。
食はもちろんのこと、建築、照明、アート、音楽。それぞれを掛け合わせて、シンプルズらしさを形にしていけたら。そのために必要なのはプロの力を借りることでした。
今回は、料理に欠かせない器のご紹介です。
食を大切にするということは、風土や地域について考えることでもあります。ならば、器も同じこと。いつか、その地に根付く作家が作った作品を使いたいと思っていました。
今回、お願いしたのは藤中知幸さんと戸田勝久さんです。お二人は伝統工芸の職人であり、駿府の工房匠宿 木と漆 工房長。藤中さんは漆を、戸田さんは、木工を担当しています。
※詳しいご紹介は、こちらをご覧ください
- 匠の手仕事 藤中知幸vol.1「憧れと挑戦」
- 匠の手仕事 藤中知幸vol.2「職人から、芸術の道へ」
- 匠の手仕事 藤中知幸vol.3「urushiを次世代へ」
- 匠の手仕事 戸田勝久vol.1「やりがいを求めて、指物と出会う」
- 匠の手仕事 戸田勝久vol.2「暮らしに馴染むものづくり」
- 匠の手仕事 戸田勝久vol.3「KOZOUのように純粋に」

藤中さんへ依頼したのはコース料理の始まり、アミューズに使う一皿です。アミューズとは、前菜の前に提供される小さな料理のことです。
この時間は、アプリティフタイムとも呼ばれ、次の料理に期待をしながら、コミュニケーションを楽しむひとときでもあります。

当初、藤中さんには、自由に作ってほしい。と、お任せしました。こちらの想いがどんな形になるか期待を膨らませながら、制作の手掛かりになればと思い、料理で使用した魚の骨も渡しました。
完成し手渡された器は、どれ一つとして同じものはありません。伝統工芸品でありながらも西洋の気配を感じる佇いは、枠にはまらない美しさがありました。
魚の骨が埋め込まれた一皿は、ありのままの自然を宿したようです。置くだけでアート作品のようですが、藤中さん自身は食事と合わせて、初めて完成するイメージで製作してくださったそうです。
前菜を食べすすめるほどに、漆全体の表情を楽しめるのも魅力です。ありがたいことに、藤中さんの一皿をきっかけに、お客様からお声がけいただくことも増えました。
食事をする手元に、伝統工芸品が佇む楽しみを。是非、シンプルズの食事とともに、お楽しみいただけたら嬉しいです。
続けて、指物職人 戸田勝久さんのお菓子箱のご紹介です。是非、ご一読ください。






